インターネットの可能性を信じて始めたカーネットオークション

ヒーローモータースについて

みんながハッピーになる事が一番大切なんだ。

ナガタ:実際にお客様に納車するお車を拝見させていただきましたが、すごくキレイですよね。

うん。当然の事なんですけど品質には凄くこだわっていますんでね。 最初に自動車の販売に携わったのが今から10年位前でその時はちょうど東京にいて。
会社の先代でもあった親父から「インターネットを使っての自動車販売をするから手伝ってくれないか。」みたいな事を言われて、1年位かな?立ち上げから販売が軌道に乗るまで携わっていたんですよ。
その頃は沖縄ではまだインターネットすらまだ一般には普及してなくて…スタッフやお客様からは「現物を見ないで買うの?」「嘘でしょう?」って言う世界だったんですよ(笑) でも、それでも自分はこれ(カーネットオークション)を携わった以上、意地でも成功させないといけなかったし、何よりインターネットの可能性を信じていたんですよ。 ちょうどその頃東京で勤めていた会社でもITは導入されてましたし、YAHOOの方が営業に来ていて、これからの未来におけるITの可能性や市場の大きさっていうのを聞かされていたので、「絶対にこれはチャンスだしやらなきゃ!!」と思いましたね。
その当時、沖縄で最初にITを使って自動車販売を手がけたのがウチなんですけど、実際に現物を見ないで買うという手法に対して不安になっているお客様に安心して購入してもらうには絶対的な裏付けが必要だったんです。
それが品質の高さでした。来店するお客様には必ず伝えました。「不安かも知れませんが、ウチのカーネットオークションで買うクルマは絶対に間違いありませんよ。」って。

ナガタ:お客様から依頼を受けた車を探していましたが、すごく時間をかけてオークション会場のモニターを覗いてましたね。

うん。やっぱりお客様は何とか希望のクルマを手に入れたいっていう思いで来ている訳だし、こちらも何とか探してあげたいっていう思いもあるから、どうしても時間はかかっちゃうよね。
この世の中同じコンディションのクルマなんて存在しない訳だし。

ナガタ:こういった販売形態のノウハウは、先輩やコンサルティングのような方から教えてもらうことで実現したんですか?

いや、全然。さっきも言った様にまずインターネットそのものが社会に普及してなかった訳だし、何よりネットで現物を見ないでモノを買うっていう市場そのものが存在しなかったんで…。
その当時の会社のスタッフや先輩達もみんなどう売っていいのかも分からない中で自分が最初に販売していかないといけない立場だったわけ。もう、全てが手探り状態ですよ(笑)

ナガタ:ということは、こういったインターネットを用いた販売手法のノウハウなどは、ご自身で確立されたんですね!現在に至るまでに色々な事があったと思いますが、よろしければ聞かせていただけますか?

そう、本当にね・・。色々ありすぎましたね(笑)
今でも鮮明に覚えているんですけど、最初に販売したのがポルシェのカレラ4だったんですよ。
わざわざ恩納村からいらっしゃってね。その方は当時ポルシェをずっと探していたんだけど県内では絶対見つからないって、言ってきてね。それでウチにまで来た訳。
すごく欲しくてしょうがなかったみたいで・・・。
でも、何より驚いたのはウチみたいな小さなお店にそういう高級外車をお求めになるお客様が多数いらっしゃった事ですよ。最初立ち上げた当初は当時人気だった「カローラやヴィッツ、マーチとかが結構売れればいいな~。」的な発想だったんですよ。
でも、いざ立ち上げて販売に携わると来店されるお客様の多くの方々の求めるクルマはBMWにベンツ、セルシオ、アメ車とかバブリーな高級外車ばっかで(笑)マジでびっくりですよ。

ナガタ:高級外車ばかりですか?!それは驚きですね。その後はどう展開していったのでしょうか?県内のマーケットなども含めて教えていただけますか?

その後はネットも一般家庭に普及していきましたし、沖縄の各企業でもビジネスの中で当たり前の様に導入されてますのでこういった手法は認知されています。
でもいまだに現物を見ないで購入するという事に抵抗のあるユーザーが多数いらっしゃるのも事実な訳で。今後はそういう方々も含めて、どれだけ認知させていくかが鍵になると思います。